fourth artisan

ラクガキ、ガラクタ、トゲトゲ、パンパカパーン!

second liar

 

奇しくも梅雨明け発表の当夜、

かつて見たこともない無数の雷光が空を駆け巡る。

 

とても美しいと思った。

是が非でも撮影したいと願った。

 

そして、自分なら出来るんだと、嘘をついた。

 

しかし、数十回の挑戦虚しく、

かろうじて稲妻のように見えるのは一枚のみ。

 

もう少し粘れば、あと数枚撮れば・・・

 

ひょっとすると本当にそうなるかも知れない。

もしかしたら続けるべきだったかも知れない。

 

けれども私は、やめた。

 

こんなこと素人風情の役目ではない・・・

そう自らに嘘をついたから。

 

更に私は臆面もなく嘘の嘘に嘘を重ね、

自分の身を嘘で固め始めた。誤魔化し始めた。

落雷の危険だの、ライフラインの確保だのと。

 

その正誤はいつだって分からずじまいだが、

現実として残ったのは万雷を受け損なった事実。

 

嘘をつくなんて至極簡単なことではあるが、

相変わらず、価値のある嘘を突き通すことは難しい。

 

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