ハイ、オミヤゲダヨー
・・・という軽いノリで、
祖国のインドネシアに一時帰国していた同僚から。
どうやら、
チョコレートのたぐいとインスタントラーメンらしい。
毎回ビシッと包装されたチョコレートとは裏腹に、今回初めて見るインスタントラーメンのほうはわりかし甘めな雰囲気で、なんなら破れてんじゃね?ぐらい危なっかしい様子が伺える。
しかし、仮に袋が開いた状態だったとしても、
頂戴した以上は必ず食べるのが私の流儀。
あとで感想を問われたとき、
偽りなき想いを相手へ伝えるために。
結論を言うと、
白は本気で美味しかったが、
赤はくそマズかった。
こういうとき、
私は相手にはっきりと率直な感想を言ってしまう。
もちろん、誰かれ構わずではなく、あくまで家族や仲の良い間柄の人間に対してのみではあるが。
無礼極まりないのは承知の上、
下手をすれば関係が崩れる可能性すらある暴挙。
だが、これも私の流儀。
もし、逆の立場なら、
嫌がられてるものを贈り続けるなんてまっぴらだ。
せっかくなら、心から喜んで貰えるほうがいい。
そんな自分勝手の押し付けではあるものの、
一方では、私の口から出る感謝の言葉に嘘はない。
これを含めた私流で去っていった者は数知れないが、
この想いを受け止めてくれた人間がいるのも事実。
だからこそ、私ははっきりと言う。
赤は全く口に合わなかったが、
白は美味しかった。また食べたいとも思った。
わざわざ私のためにいつも本当にテレマカシー。
・・・という、14年目になる間柄。